中小企業診断士1次試験に受からない原因と対策
中小企業診断士になりたい!合格したい!と意気込んで受験しているものの、1次試験に合格できない、受からない方が多数います。
不合格だと凹みますよね。。人格否定されたような気分になってくる...
では、指摘されると嫌なところ...原因と対策をズバズバ指摘しましょう!
本記事では、周囲の人がなかなか指摘してくれない、指摘されると嫌なところ...1次試験に受からない原因と対策方法について紹介します。
中小企業診断士1次試験に受からない原因と対策
がんばって勉強しているけれど、1次試験になかなか合格できない...
私頭悪いから...。と開き直ったり、逃げたりしないでくださいね。
その原因は以下の4つです。
- 勉強時間の絶対量が少ない
- いろいろな教材に手を付ける
- 過去問を用いた勉強が不足している
- 問題演習後の復習方法が間違っている
順番に説明します。
① 勉強時間の絶対量が少ない
まず、絶対的な勉強量が不足していませんか?
仕事で忙しくて勉強する時間をとれないこともあるでしょう。ところが、そういう人に限って、いつまでも効率の良い勉強方法探そうとしてたりします。貴重な時間を使って。
中小企業診断士の難易度の記事で詳しく書きましたが、合格までには1,000~1,500時間の勉強が必要です。
「いやいや、私はそんなに勉強しなくても合格できる」「600時間くらいで合格できる方法があるんじゃないか?」と考え、貴重な時間をそうしたテクニックを調べる時間に費やしている方がいるのです。
調べてもよいのですが、勉強量を落としてはだめです。学習効率は人によって異なるため、総勉強時間だけがすべてではありませんが、粛々淡々と勉強は進めた方が合格に近づきます。
関連 中小企業診断士の難易度
② いろいろな教材に手を付ける
多年度生はコロコロと教材を変える傾向があります。
TACの教材を使ってたけどダメだ、LECだ、スタディングだ...やっぱりTACだ...。そうこうしている間に、教材評論家のようになる人がいます。
確かに、自分に合った教材を探すことは大切です。一方で、資格スクールや教材が変われば学習方針が違ってきます。
つまり、コロコロと教材を変えたり、あれもこれもと手を出していくと、かえって混乱してしまい非効率的な勉強をすることになります。
「よし、これで勉強しよう!」と一度決めた教材は、せめて2年以上は継続してみてはいかがでしょうか?
1次試験は6割得点できれば合格できます。どの教材を選んでも、しっかりと勉強すれば6割は取れるようになります。
また、不合格の要因は教材だけではありません。勉強の仕方、時間の費やし方、復習方法...など他のところに原因がないか改めて振り返ってみましょう。
③ 過去問を用いた勉強が疎か
過去問は演習問題ではなく、インプット教材です。
中小企業診断士のみならず、資格試験は「過去問に始まり、過去問に終わる」といわれるほど重要な教材です。
過去問を解いて、答え合わせをして、〇か×確認して終わりにしてませんか?それでは学習効果が30%くらいしかありません。
- 設問と選択肢を熟読して、怪しい言い回しがないか確認する。
- 正誤判定はできたけれど、知らない単語があったら調べる。
- 正誤判定に迷った選択肢があったから、なぜ迷ったのか原因を考える。
など、過去問を使って勉強する方法はいくらでもあります。
中小企業診断士試験において、過去に出題された問題がそっくりそのまま出題されることはありません。でも、リメイクされていたり、少し設問の角度を変えた類似問題は出題されています。
過去問は、もっとも重要な教材なので、徹底的に勉強しましょう。過去問を使った具体的な勉強方法は以下の記事をご一読ください。
④ 問題演習後の復習方法が間違っている
1次試験に落ちる人は、あいまいな知識を放置している人が多いです。
演習問題を解いて、分からなかった問題や間違った問題ばかり復習していませんか?
演習問題を解いた後の復習で、最も大切なのは「どれを選ぶか迷った問題」の復習です。
正誤判定に迷ったということは、うる覚えの論点があったということです。正解だった、不正解だった...で一喜一憂するのではなく、解いているときのプロセスも復習の対象にしましょう。
問題演習を数多くこなすことも大事なことです。でもそれは、しっかりと復習することが大前提です。演習問題を解いて「わからないところ」がわかったら、その論点の復習をしっかりとするようにしてみてください。
それでも1次試験に合格できない人の対策
これまで説明した4つの対策はすべてやった。それでも1次試験に受からない。モチベーションが下がり、諦めかけるかもしれませんね。
そういう方にお勧めの対策があります。
- 独学で勉強してた人は、通信講座を使う
- 資格予備校を使ってた人は、独学に切り替える
こうすべき理由を以下で、説明します。
独学を諦めて、通信講座を使う
十分な勉強時間を費やし、復習も過去問も徹底したけれど不合格だった。
おそらく原因は、
- 効率が良い勉強を方法を自分で見つけられない
- 自分でスケジュールを立てて勉強することができない。
- 勉強の勘どころを掴むのが下手
です。
自分自身の勉強法や実力を客観視し、問題に気づき、改善することができていないので、独学を続けてもお金と時間がかかるだけです。
「スタディング」や「診断ゼミナール」など格安通信講座でもかまわないので、しっかりとしたカリキュラムに乗っかった方が合格までの時間を短縮でき、結果的に費用も安く済みます。
資格予備校を使ってた人は、独学に切り替える
先ほどと逆のパターンです。独学での合格は難しいと考え、資格予備校を使っているけれど何年も1次試験に合格できない。
おそらく原因は
- 講義を受講して満足している。
- 受け身になっていて、能動的に勉強している時間が少ない
- アウトプットに費やす時間が少ない
- 予備校に不信感がでてきていて余分なことを考えている
です。
中小企業診断士の難易度から考えると、通常は資格予備校を利用すべきレベルの資格試験です。でも、初学に比べて多年度受験は資格予備校を使う効果は徐々に薄れていきます。
1次試験対策講座の講義を受講するだけでも膨大な時間を費やすことになりますし、受け身になってしまい学習効果が低くなるのです。
だから、独学に切り替えることでアウトプットする時間、考える時間を増やすのです。独学に切り替えるのは不安かもしれませんが、本質的な勉強に集中できるようになるのです。