中小企業診断士・一次試験勉強の成長ステップ

中小企業診断士・一次試験勉強の成長ステップ

診断士の受験を決め勉強をしていくと、様々な壁にあたります。途中で諦めないように、先々をイメージしておきましょう。

 

この記事では、一般的な受験生がどういう心境になるのか、4ステップにわけて紹介します。

 

➀受験前:診断士の勉強楽しそう!

 

資格取得を目指すキッカケや目的は人それぞれですが、概ね以下の通りです。

 

  • 経営全般の知識を体系的に身につけたい。
  • MBAを取りに行っている時間はないけど、資格という手があった!
  • 中小企業診断士の科目多くて大変そうだけど、自己啓発にもなるし楽しそう。
  • もし2~3年勉強して合格できなかったとしても、自分のためになりそうだ。

 

事実、中小企業診断士は他の仕業とは異なり、専門的な知識を身につけるというよりも、浅く広く経営全般の知識を学べる資格です。

 

つまり、中小企業診断士の資格は、どのような業種・職種であっても、勉強したことが役立ちます。また、合格すると視野も人付き合いも大きく広がりますので、中小企業診断士は本当におススメできる資格です。

 

試験勉強をしている途中でモチベーションが低下する時期は誰しも必ず訪れますので、「受験するぞ!」と決意したときの、将来イメージや動機は忘れないようにしましょう。

 

 

 

➁初期:テキストを読んでも理解できない。

ゆみ

 

誰でも最初は、知らないことだらけ。テキストを読んでも理解できないことだらけ。


 

いざ、試験勉強をはじめると理解できず「難しい..」「やっぱり自分には無理かも」となりがちですが、これはほとんどの受験生が感じることです。

 

好んでビジネス書や雑誌を読んでいたビジネスパーソンであれば、「企業経営理論」は頭に入ってきやすいですが、「財務・会計」に手をつけた途端、さっぱり理解できなくなるのはよくあります。

 

「1次試験の科目」は全く分野の異なる7科目で構成されているため、受験生は皆、得意科目・不得意科目があります。テキストを読んでも知らないことだらけ、理解できないことだらけでも、焦らないようにしましょう。

 

 

 

➂中期:いざ過去問を解くと全然できない

ゆみ

 

テキストで覚えたつもりだったけど、過去問や演習問題を解くと、間違えだらけ。


 

テキストを読み進めて学習したつもりで、いざ演習問題や過去問に手をつけると、ことごとく不正解となります。

 

「全然理解してない...」「私には無理かも..」と自信を失って諦めそうになるかもしれませんが、それが普通なので気にする必要はありません。

 

 

ゆみ

 

なぜなら...
試験を勉強している人を振るい落とすために作問されているから。つまり知識が曖昧な人は間違えるようになっているんです。


 

インプットとアウトプットを繰り返すこと知識は定着します。「テキストを読んだ≠覚えた」つまり、覚えたつもりなのです。

 

だから、覚えたつもりの知識を使って演習問題を解くと、「あ、間違えた」「あれ、どっちだっけ?」となることは当然のことで、そこで解答解説を読み、再度インプットを繰り返す必要があります。

 

また、「覚えた≠理解した」という点にも注意が必要です。「財務・会計」や「経済学・経済政策」は覚えただけでは解けないことが多いので、理解するまで学習する必要があります。

 

だから最初の頃は、過去問解いても全く正答できなくても全く焦る必要はありません。インプットとアウトプットを何度も何度も繰り返し、しっかりと覚えて、理解していきましょう。

 

 

 

➃後期:どうしてあの頃は解けなかったんだろう?

演習問題がサクサク解けるようになる。最初はどうして正答できなかったのか分からないという領域に達する。

 

最初は、テキストに書いてある内容が理解できないからはじまり、やっと覚えたと思ったら演習問題で正答できない...となり、解答を覚えるくらい繰り返すことで、知識が定着します。

 

どうしてあの頃は解けなかったんだろう? と思えるようになれば、もうあなたは合格レベルです。

 

最後は、苦手な分野を集中的に復習したり、ケアレスミスを犯しやすいところを特定するなどして、確実に合格できるように気をつけましょう。

 

たく

 

1次試験に一度合格した方は、再受験してもあまり勉強しなくても合格してますよね。


 

ゆみ

 

私がそれでした。1年目はあんなに苦労したのに、何だったのか...と思いました。


 

 

 

1次試験勉強でよくある相談

 

ゆみ

 

受験生の方から、たびたび質問があるので紹介しますね!


 

何度も解くと解答覚えるけど大丈夫?

過去問や演習問題を何度も解くと問題文と解答を覚えてしまい、意味がなくなるのでは?という質問ですが、それでよいのです。

 

言い方を変えれば、過去問や演習問題の選択肢、解答・解説を覚えるくらい何度も繰り返して解いた方がよいです。知識が定着している表れです。

 

 

幅広く問題を解いた方がよいのか?

繰り返し解くことを優先した方が学習効率はよいです。極端な例を挙げると、過去10年分の過去問を1回解くよりも、過去5年分を2回転した方が学習効率が高いです。

 

一度解いて正答できなかった問題のみを集めて解く、正答できれば除外し...解けない問題を重点的に繰り返すと時間効率がよくなります。

 

 

演習問題、過去問を何度も解くときに意識すべき点はある?

1次試験は択一式です。何度も繰り返すと答えの選択肢だけを覚えてしまいますが、それはダメです。選択肢毎に、どこが間違っているのか、合っているのかを説明できなければいけません。

 

また、正答できていても、迷った結果正答できた問題は、知識が定着していない可能性があるので復習するようにしましょう。

 

ゆみ

 

過去問や演習問題は実力チェックの教材ではなく、インプット教材です。「1次試験対策・過去問の使い方と注意点」の記事で詳しく紹介しているので、参考にしてくださいね。