1次試験を絶対に合格するための復習方法
中小企業診断士試験について調べていると「1次試験は合格して当たり前、問題は2次試験」ということを前提にした情報ばかり。
でも実際は1次試験に合格できず方も多いのです。
中小企業診断士の1次試験はかんたんに合格できるっぽい情報ばかりだけど、実際落ちる人多いよね?私のように...
みんな言わないだけで、案外多いと思う。
本記事では、1次試験を絶対に合格するための復習方法について詳しく解説したいと思います。最後まで読んでいただくと、着実に点数を伸ばす方法が身につきます。
1次試験を1回で合格した、僕とかずが解説しますね。
1次試験に受かる人と落ちる人の違い
通常、中小企業診断士の1次試験は、勉強時間に比例して得点があがります。
ところが、50点台は取れるけれどなかなか1次試験を突破できずに苦しんでいる方もたくさんいます。1次試験を楽々突破する人と、つまくず人の決定的な違いは「復習方法」です。その違いについて解説します。
1次試験で落ちる人の特徴
1次試験でつまづく人の大半は、演習問題を解いた後の復習方法が間違っているのです。
「いやいや、間違った問題はしっかり復習してます!」と言われるかもしれませんが、本人は復習しているつもりでも、適切に復習ができていないことがあるのです。
その原因は再インプットすべき箇所を把握していないところにあります。
再インプットすべき箇所を把握していないために、本人は復習しているつもりでも復習が不十分で、いつまでたっても得点力が上がらないということになります。
実は、これ私の経験です...
合格する人の特徴
かずもたくも、一発で一次試験を合格してるけど、ポイントはどこだったと思う?
曖昧な知識を定着させていくことかな。でもすべてを完璧にする必要はないと思いますよ。要は6割取れればいいのだから。
勉強する範囲を絞っていくイメージかな。得点が上がらないからといって勉強する範囲を広げると、不安が増していくから注意が必要だと思う
この感覚、このイメージをなんとなく覚えておいてください。
復習しながら曖昧な知識をなくしていく方法
ステップ1:結果と向き合うマインドをもつ
演習問題、模試、本試験で結果が悪かったとき、言い訳をせず結果を真摯に受け止めることが大切です。
- 勉強する時間が少なかった
- そもそも頭が良くない
- 問題の傾向が変わった
点数が悪くて落ち込むのはわかりますが、こういった言い訳をしていると、いつまで経っても伸びません。
頭が悪いというのであれば人一倍努力しなければいけないのは当たり前のことですし、難問が出題されたり傾向が変わったりするはみんな同じ条件です。
他責思考はやめて、自責思考に切り替えましょう。
問題を解いて、間違っていても恥じることはありません。「分からないことがわかった」と前向きに捉えるべきます。
ステップ2:解いた問題を分ける
問題を解いた後は4つに区分しましょう。単に、「正解だった」「不正解だった」の2つにわけて復習するのは、とても非効率なのです。
なぜなら、自信をもって正解できた問題と、自信がなかったけど正解できた問題では、同じ正解でも意味が違うからです。
自信がなかったけど正解できた問題は、曖昧な知識があるため、復習が必要なのです。つまり問題を分けると以下のようになります。
正解・不正解の4つの区分
- 確信をもって選んで、正解できた問題 (復習しない)
- 自信がなかったけど、正解だった問題 (復習する)
- 迷った挙句、間違っていた問題 (復習する)
- 全く分からず、間違った問題(捨てる覚悟)
正解・不正解の軸に、自身があった・なかったの軸を追加して4つわけます。
こうして分けてみると、同じ正解・不正解であっても①と②、③と④は知識の定着率がまったく違うということがお分かりいただけると思います。
「確信をもって選んで正解だった」という問題はとても少ないと思いますよ
ステップ3:曖昧な知識をなくす
間違った問題を復習するのではありません。
「②自信がなかったけど正解だった問題」と「③迷った挙句、間違っていた問題」をしっかりと復習するのです。
迷ったり、自信がないのは、知識が曖昧だからです。
曖昧な知識は、放置すればスッカリ忘れてしましますが、しっかりと復習すれば知識が定着しやすい分野です。このちょっとした取り組みの差で、1次試験に合格する人と、落ちる人で差がつくところなのです。
② 自信がなかったけど、正解だった。(復習する)
③ 迷った挙句、間違っていた。(復習する)
ここの復習に注力すれば、60点を取れる力が身につきます。
「本当はわかっていたけど、たまたま間違えた」など強がりは言わず、なぜ迷ったのか、どこで迷ったのか、どこに自信を持てなかったのか、素直に自問自答するのが大切です。
- どの知識が不足してたのか
- どの知識と間違えたのか
- 設問や選択肢のどの言い回しに惑わされたのか
- 設問や選択肢のどの部分を読み間違えたのか
間違ったところや、迷ったところを、明確にすればするほど、次に間違えることがなくなります。
ちなみに、④の全く分からず間違っていた問題の対策は、後回しでもかまいません。もし万が一時間が足らないのであれば復習すら捨てても大丈夫です。
ステップ4:これを繰り返す
1次試験を絶対に合格するための復習方法と大それたタイトルにしましたが、たったこれだけです。
② 自信がなかったけど、正解だった。(復習する)
③ 迷った挙句、間違っていた。(復習する)
復習必須の問題をチェックしておいて、復習必須の問題だけを改めて解くのを繰り返すもの有効です。
知らないこと、分からないことをうやむやにしていてはダメです。復習したつもりでもダメ。覚えたつもりでもダメ。
復習必須の問題を1度復習して、翌日にもう一度解いて、その翌日にもう一度解く、その翌週にさらにもう一度解く。
問題文と解答解説を暗記するくらい徹底して復習しましょう。やれば確実に得点力が伸びるところだからその価値はありますよ。
覚えていない論点は本試験までに覚えたらよいですし、よく間違えるパターンがあれば本試験で注意するだけです。
知ったかぶりはやめ、曖昧な知識を特定し、一つ一つ覚えていきましょう。
インプット不足の人におすすめの暗記法
この記事では復習方法を紹介しましたが、中にそもそもの基礎学習(インプット)が不十分な方も多いと思います。
手軽にできる暗記法を紹介するので、できる範囲でやってみてください。
① 音声・動画の倍速再生で高速インプット
視覚だけで覚えようとするよりも、視覚と聴覚を使って学んだ方が記憶に残りやすい特徴があります。
通信講座を受講している方であれば、講義音声や講義動画をもう一度、視たり聞いたりして再度インプットするのがおすすめです。
1倍速では時間がかかりすぎますが、2倍速・3倍速でやれば短期間で再インプットできます。
② マインドマップで体系的に覚える
マインドマップ形式で知識をまとめ、知識と知識のつながりを可視化して、体系的に理解する方法も一つの手段です。
断片的に覚えるよりも、体系的に覚えた方が忘れにくいからおすすめですよ。
マインドマップは一通り学んだあとにやってもよい復習になります。
ちなみに、スタディング(STUDYing)という通信講座では、マインドマップをつかった勉強方法を採用しており、受講生から絶賛されています。気になる方は以下の記事をご覧ください。
③ 寝る30分前に暗記して、サッと寝る
寝ている間に記憶が定着するメカニズムを活用するために...寝る30分前に暗記してサッと寝ましょう。
これ僕もやってました。楽して、効率よく覚えられるのでおすすめですよ
寝ている間、レム睡眠とノンレム睡眠を繰り返していることはご存知な方も多いと思います。
レム睡眠は身体は眠った状態で脳は活動している状態、ノンレム睡眠は身体も脳も休んでいる状態です。
レム睡眠中は脳は記憶を定着させて、浅いノンレム睡眠のときは記憶を結合する働きがあるといわれています。
つまり、覚えてサッと寝ると、記憶に残りやすいということです。
中小企業診断士の1次試験は、勉強時間に比例して得点があがるものです。復習方法に気を付けてやってみてください。
本記事では復習方法を紹介しました。
成長ステップや、過去問の使い方等については以下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。