いつから中小企業診断士の勉強をはじめるべきか?【試験スケジュール】
- 中小企業診断士を受けようと思うけど、、いつから勉強したらいいの?
- そもそも試験日はいつ?
- そして、どれくらい勉強しないといけないの?
など、最初はわからないことだらけだと思います。
本記事では、これから中小企業診断士の勉強をはじめようと考えている方向けに、いつから勉強をはじめるとよいか、わかりやすく解説します。
現役の中小企業診断士3人が体験を踏まえて紹介します!
中小企業診断士試験とスケジュール感
いつから勉強し始めたらよいか?...の前に、本試験の日にちや一般的なカリキュラムのスケジュール感を掴んでください。
- 試験のスケジュール
- 一般的な、1年合格コースのスケジュール感
- 合格までに必要な勉強時間の目安
の3つを一つずつ解説します。
試験のスケジュール
まずは、本試験の実施時期です。
例年、1次試験は8月第一土曜日・日曜日の2日間、2次筆記試験は10月の第三日曜日の1日で実施されます。
1次試験スケジュール概要
5月 | 受験申込受付期間 |
---|---|
7月上旬 | 受験票・写真票の発送 |
8月上旬 | 試験日(2日間) |
9月上旬 | 1次試験合格発表 |
※2020年は東京オリンピックの混雑回避のため7月に実施
2次試験のスケジュール概要
9月上旬 | 受験申込受付期間 |
---|---|
10月中旬 | 2次筆記試験 |
12月上旬 | 口述試験を受ける方の発表日 |
12月中旬 | 2次口述試験 |
12月下旬 | 2次試験・合格発表 |
試験制度に関する詳細は、以下の記事で解説しています。
関連 中小企業診断士の試験制度
一般的な、1年合格コースのスケジュール感
次に、資格予備校の1年合格コースのだいたいの流れを把握しましょう。
初学で中小企業診断士試験を受験される方は、8月に実施される1次試験に向けて7科目勉強することになります。
大まかなスケジュール感は以下の通りです。
10月~翌年4月の約7ケ月間で1次試験の7科目の基礎を学びます。だいたい1ケ月で1科目習得していきます。基礎を学び(インプット)し、演習問題をやって(アウトプット)を繰り返して、知識を身につけます。
その後、5月から7月の3ケ月間は本試験レベルの演習問題を繰り返して、問題慣れをします。7科目もあれば苦手分野もあるはずなので、この時期に苦手分野も克服するようにします。
10月から勉強をはじめて翌年8月に1次試験を受験する。これが一般的な1年合格コースのカリキュラムです。もちろん、11月から始めた人、1月から始めた人は、さらに短い期間で学習しなければいけません。
合格までに必要な勉強時間の目安
そもそも、合格までにどれくらい勉強しなければいけないのかを把握しましょう!
初学から試験勉強をはじめた場合、1次試験合格までに約1,000時間の勉強が必要といわれています。2次試験対策は約500時間です。
2時間/日×365日=730時間
3時間/日×365日=1095時間
上記で紹介した一般的なカリキュラムでは約10ケ月で1000時間勉強しなければならないため、毎日3時間~3時間半の勉強が必要となります。
けっこう大変なんです。だから、興味を持ったらすぐ勉強し始めた方がよいですよ。
興味を持ったらすぐ勉強し始めた方がよい理由
「いつから勉強した方がいいかな?」と相談を受けるのですが、いつも決まって「すぐに始めた方が良いよ」と伝えてます。
その理由は3点あります。
- 1年で合格できる人は3%未満
- 1.5年計画で勉強するとゆとりがある
- 早く合格した方が勉強に費やしたお金を回収できる
一つ一つ紹介していきます。
理由①:1年で合格できる人は3%未満
中小企業診断士試験を1年ストレートで合格できる人はとても少なく受験生の中で3%未満といわれています。2~3年で合格する受験生は多いのですが、1年で合格する人は本当に少ないのが現状です。
受験する前から1年ストレート合格を諦める必要はありませんが、97%以上の受験生は2回以上受験しているのは事実です。
わざわざ通常カリキュラムが始まるのをまって10月から勉強をはじめる必要はあまりません。長い受験勉強生活になるので、一刻も早くはじめることをおすすめします。
興味を持っている今が一番モチベーションに満ち溢れていますので、勢いそのままに勉強をはじめた方が、よい結果につながりやすいのです。
中小企業診断士試験の難易度については、以下の記事で詳しく解説しているので、気になる方は参考にしてみてください。
関連 中小企業診断士の難易度
理由②:1.5年計画で勉強するとゆとりがある
そもそも初学から勉強をはじめて、1年で中小企業診断士試験に合格するためのカリキュラムをこなすこと自体、かなりハードです。働きながら毎日3時間の勉強し続けられますか?
平日3時間勉強できなければ、土日休日で調整しなければなりません。土日休日に1日5時間、6時間勉強しなければカリキュラム通りに学習を勧められない可能性も十分にあるということです。
学習効率は人によって異なるため目安の勉強時間にも個人差がありますが、それなりに勉強は必要なので負担はかかります。
資格予備校では9~12月は1年ストレート合格コースの申し込みを募集していますが、年が明けると1.5年コースの募集をはじめます。
1.5年コースというのは1年目に2~3科目合格し、2年目に残り科目に合格して、2次試験合格を目指すスケジュールです。現実的なスケジュール感です。
1.5ケ年計画だったら2時間/日くらいの勉強になるので、ある程度ゆとりを持ちながら勉強を続けられます。
参考 科目合格制度とは
理由③:早く合格した方が勉強に費やしたお金を回収できる
中小企業診断士試験に合格すると、昇給、転職、独立、副業...など将来の選択肢が広がります。詳しくは「中小企業診断士の資格を取るメリット」の記事を一読いただきたいのですが、要は早く合格した方が選択肢が増えて得するのです。
たとえば、2019年4月頃に中小企業診断士になりたい、考えたとしましょう。
2019年10月の開講まで半年間あります。開講まで待ってから受講すると2020年夏に初受験することになります。1年目で合格できる人はほぼいないので、2021年にも受験することになります。2021年12月に合格できると最短で2022年4月登録になります。
一方、興味をもってからすぐに勉強をはじめて、2019年に受験。一部の科目に合格しておいて、2020年にも再度受験。そこで合格できると、最短で2021年4月に登録できます。
つまり、通常カリキュラムがはじまる10月を待って受講するよりも、興味を持った段階から1.5年計画で勉強をはじめて受験する方が、早く合格できる可能性が高いのです。
中小企業診断士になると独立せずとも、今の会社で働きながら副業でもそこそこ稼ぐことができるので、受験にかかった費用もすぐに回収できます。年収や副業については、以下の記事に詳しく書いているのでご覧ください。
関連 中小企業診断士の年収
試験勉強のはじめ方
まずは、独学か資格予備校を利用するか考えましょう!
独学 | 格安通信講座 | 大手予備校 | |
---|---|---|---|
費用感 | 3~4万円 | 4~6万円 | 20~34万円 |
講義 | なし | 動画 | 教室or動画 |
カリキュラム | 自分で考える | 提供される | 提供される |
特徴 | 安い | 安くて、ちょっと安心 | 高いけど、安心 |
当サイトおススメ | △ | ◎ | 〇 |
一つ一つ紹介していきます。
独学で勉強しはじめる
中小企業診断士試験は、独学でも合格を目指すことができます。(完全独学で合格できる人はとても少ないですが無理ではありません。)
試験勉強のためのテキスト、問題集、過去問集なども市販されているので、書店等で教材を買い揃えて独学することもできます。
教材選びは...パラパラと立ち読みして勉強しやすいものを選びましょう。あまりにも種類が多く選ぶのが大変であれば、「独学におすすめのテキスト」や「独学におすすめの参考書」を参考にしてください。
具体的な勉強方法については、以下の記事に詳しくまとめているのでご覧ください。
5万円台の格安講座を使う
資格予備校で中小企業診断士講座は20万円以上するものばかりでしたが、近年は5万円程度で受講できる通信講座が増えてきました。
格安通信講座といっても、大手資格予備校で長年講師を務めていた方が新興企業に移籍し講義をしていたりするので、講義の質そのものはお値段以上の価値があります。
市販教材を買い揃えて独学するのと同じような費用で受講できるため、格安通信講座を利用する受験生が増加しています。当サイトでも紹介しているおすすめの講座については、以下の記事に詳しくまとめているのでご覧ください。
大手スクール講座を受講
一昔前まではほとんどの受験生が資格の学校TACや、LECなど大手資格予備校を受講していましたが、近年は格安通信講座を利用する受講生が増えたため、年々大手資格予備校の受講生は減っています。
とはいえ、大手資格予備校は教材の質、講師の質、フォロー体制が安定しているので、王道をゆくならTACなどの大手資格予備校の講座を受講します。高いのが難点ですが。
当サイトでも紹介しているおすすめの講座については、以下の記事に詳しくまとめているのでご覧ください。2次試験対策専門のMMCやAASも有名です。
いつから中小企業診断士の勉強をはじめるべきか?