中小企業診断士の年収

中小企業診断士の年収

かず

 

ところで、ゆみちゃん、年収どれくらいなの?


 

ゆみ

 

わたしはね~ ...って言うわけないよね。


 

たく

 

中小企業診断士の年収について気になる人も多いので、紹介しようよ


 

独占業務のない中小企業診断士ですが、実際に資格を取得し独立したら、いくら稼げるのか?...気になる方も多いと思います。

 

本記事では、中小企業診断士の年収について詳しく紹介します。

 

中小企業診断士の平均年収

気になる中小企業診断士の平均年収は700~800万円が目安です。

 

中小企業診断士には独占業務がないから、取っても食えない資格と揶揄されることもありますが実態は違います。

 

中小企業診断士として独立できますし、生業として十分食っていける資格なのです。

 

 

コンサルタント業務の年間売上

ゆみ

 

まずは公開されている統計データで、中小企業診断士の年収を考察してみましょう。


 

中小企業診断協会が2015年11月に調査をしたデータがこちらです。中小企業診断協会の正会員(9457名)に対する郵送し、1992名の回答数(回答率21.1%)をまとめたデータです。

 

コンサルタント業務の年間売上回答数構成比(%)
300万円以内498.9
301~400万円以内468.3
401~500万円以内5510
501~800万円以内11019.9
801~1,000万円以内8214.9
1,001~1,500万円以内10418.8
1,501~2,000万円以内509.1
2,001~2,500万円以内203.6
2,501~3,000万円以内122.2
3,001万円以上244.3
合計552100

出典:J-NET21・データでみる中小企業診断士2016

 

中小企業診断士で稼げるのか、食えるのか...と心配される方が多いのですが、年間売上1,001万円以上の割合は38.0%。

 

全体の3分の1以上が、年間売上1000万円を超えています。

 

 

厳密には「売上」なので年収とは異なります。ただし、コンサルタント業は仕入れ原価がほぼ発生しないため、節税しなければ年収1000万円ということになります。

 

かず

 

つまり、中小企業診断士になると年収1000万円以上稼いでいる人はゴロゴロいるのです。


 

中小企業診断士は独立できないは嘘。十分稼げます。

上記の統計データは、業務全体の日数が100日以上の方のコンサルタント業務をしている方のコンサルタント業務の年間売上を調査したものです。

 

売上なので家賃や経費がかかるので、年間売上=年収というわけではありませんが、コンサルタント業務以外の売上は含まれていません。

 

501~800万円以内と回答している人であっても、執筆原稿料やセミナー講師など他の業務の収入があるため、実際は38%以上の方が年間売上1000万円を超えていることになります。

 

 

もちろん、低年収の方もいます

 

かず

 

厳しい現実も紹介しますね


 

高年収の中小企業診断士がいるということは、稼げない中小企業診断士もいます。全員が全員稼げるわけではないのが現実です。

 

稼げない中小企業診断士の特徴
  1. クライアントからの評価が低い(満足が低い)
  2. 公的機関の仕事割合が高い
  3. 2次請負の仕事ばかりしている

 

説明するまでもないのですが、コンサルタント業も客商売なのでクライアントの満足度が低ければリピートしてくれません。

 

また、商工会議所など公的機関からの仕事や、先輩コンサルタントからの2次請負では、報酬単価が低くなりがちです。

 

こういう方は、年収300万円、年収400万円といった厳しい現実に直面することなりますし、実際そのような方もいます。

 

 

たく

 

筆者メンバーの感覚になりますが、中小企業診断士の収入は二極化の傾向にあり、稼ぐコンサルタントは年収1000万円~年収2000万円は稼いでいるのです。


 

 

 

中小企業診断士の実際の年収

ここから、もっと現実的な年収について説明します。

 

かず

 

会社員の給与所得と、独立してからの所得は、額面が同じであっても大きく違う点に注意が必要です。経費が使えますからね。


 

たとえば、中小企業診断士に合格して、個人事業主や法人をつくって独立すると、会社員とは違い、仕事をしたらした分だけ報酬が入ってくるようになります。

 

売上アップを目指すことは当然なのですが、皆さんそれと同時に経費を使って所得を低くし、節税する努力もしています。

 

ゆみ

 

統計データだけをみて年収の高い低いを判断できないということです。独立したら経営者ですからね。


 

 

所得=収入ー経費

 

個人事業主と法人で若干異なる点はありますが、基本的に売上(収入)から原価や経費を引いた利益に対して税金がかかります。つまり、法人税や所得税です。

 

会社員であれば所得税などの税金が引かれたお金からビジネス書や飲み会代を支払いますが、独立している方はそうした支出はすべて経費にできます。

 

たく

 

会社員の手取り年収と、独立している方の手取り年収が同じでも、手残りの具合が全く違うということ?


 

かず

 

そういうことになりますな。


 

 

副業で収入を得て、年収を上げる方法

 

中小企業診断士の資格取得を目指すほとんどの方が、会社に勤めている方です。

 

合格後も企業内診断士として働く場合は、資格手当や転職で年収が多少上がる程度になるので、「中小企業診断士に合格しても年収上がらない」とボヤくかもしれません。

 

ゆみ

 

でも、中には会社に勤めながら、副業で収入を増やしている方もたくさんいるのです。


 

結論から書いておくと、年間20~60万円程度は副業で稼げます。もちろん、本人の努力や工夫は必要になります。

 

では、どのような副業ができるのか、少し具体的に紹介します。もっとも身近な副業は、以下の通りです。

 

副業の代表例
  • 予想問題、練習問題を作る仕事
  • テキストや問題集などの教材を製作する仕事
  • 連載・執筆
  • 補助金・助成金申請のお手伝い

 

資格予備校を使っている方はご存知かもしれませんが、受験生指導関連の仕事はいくつかあります。人によっては通っている資格予備校から声がかかると思います。

 

これらは、平日の日中にしなければいけない仕事ではないため、今の仕事を続けながら副業として仕事を受けることができるのです。副業については、他の中小企業診断士の方が詳しく書いているので、興味があれば以下参考リンクをご覧ください。

 

 

ゆみ

 

中には、中小企業診断士に合格して3年。稼いだ方法と収入実績」を書いている方のように、会社勤めしながら副業で数百万円稼ぐ方もいます。夢があっていいですね♪


 

 

中小企業診断士の年収まとめ

資格の勉強をはじめるとき、「もし中小企業診断士になったら年収はどれくらいになるのか?」と気になって調べたかもしれません。

 

調べていると、年収500万円、年収1000万円...いろいろな目安がでてくると思いますが、...正直なところあまり参考になりません。本人の努力次第で稼ぎが大きく変わってくるからです。

 

独立して中小企業診断士一本で稼ぐ方法もあれば、今の会社に勤めながら副業で稼ぐ方法もあります。詳しくは、以下のページで「将来性」や「取得するメリット」について詳しく紹介しているので参考にしてください。

 

 

「努力次第、営業次第で収入が変わるのは当たり前。そもそも経営コンサルタントなんて無資格でもできる。」という方もいます。

 

無資格で独立するか、中小企業診断士の資格を保持して独立するか...

 

個々の価値観によるところですが、独占業務のない資格といえども、やはり中小企業診断士の資格は取得しておいも損はしないでしょう。

 

ゆみ

 

中小企業診断士のことが気になっている方向けに、いろいろな記事をまとめていますのでぜひ、参考にしてみてください。