中小企業診断士の仕事の平均報酬単価はいくら?

中小企業診断士の報酬単価

たく

 

中小企業診断士の報酬単価ってどれくらいなの?


 

ゆみ

 

こういうのも気になる方も多いと思うので、詳しく紹介したいと思います。


 

中小企業診断士の業務は、大きくわけて5つ。診断業務、経営指導、調査研究、講演・教育訓練、原稿執筆などの業務があげられます。

 

では、仕事の単価はいくらなのか?

 

仕事別報酬額

中小企業診断協会が2015年11月に調査をしたデータがこちらです。中小企業診断協会の正会員(9457名)に対する郵送し、1992名の回答数(回答率21.1%)をまとめたデータです。

 

「公的業務がかなり高い」回答者の報酬額

独占業務のない中小企業診断士ですが、公的業務は存在します。代表的な公的業務は、商工会議所・商工会からの依頼による業務です。

 

区分 平均日額 最高日額 回答数
診断業務 47,500円 87,100円 107
経営指導 37,900円 67,900円 133
調査研究 37,100円 68,800円 42
講演・教育訓練 51,700円 95,300円 93
原稿執筆(400字) 6,800円/枚 12,200円/枚 34

出典:J-NET21・データでみる中小企業診断士2016

 

公的業務というのは、「商工会議所と中小企業診断士の関係」で紹介したように、公的機関からの依頼や紹介でおこなう業務です。

 

 

「民間業務がかなり高い」回答者の報酬額

区分 平均日額 最高日額 回答数
診断業務 105,200円 160,300円 102
経営指導 110,100円 163,000円 167
調査研究 64,800円 93,400円 36
講演・教育訓練 125,000円 177,600円 115
原稿執筆(400字) 8,500円/枚 12,700円/枚 50

出典:J-NET21・データでみる中小企業診断士2016

 

診断業務や経営指導というのは、「中小企業診断士の仕事のやりがい (小規模企業支援編)」で紹介したような業務です。

 

講演・教育訓練というのは「中小企業診断士のセミナー講師事情」で紹介したような業務です。

 

 

中小企業診断士の報酬額の傾向

公的業務よりも民間業務の方が単価が高い

統計データより、公的業務よりも民間業務の方が単価が高いことが読み取れます。商工会議所・商工会の依頼による仕事は多くあるものの、単価は少し安めに設定されます。

 

独立開業した場合、やはり民間企業との直接取引をどれだけ増やせるか、によって収入が大きく変わってきます。公的業務も行いながら、民間業務を獲得できる営業スキルが必要になるといえるでしょう。

 

民間企業との契約は提案次第

公的機関から頂く仕事は、多少の違いはありますがおおよそ相場が決まっています。一方、民間企業と直接取引する場合は、提案次第です。

 

時給10万円で換算して提案し、クライアントが承諾すれば成立します。

 

ゆみ

 

実力勝負なんです。


 

かず

 

とはいえ、あまりにも単価が高いとお客さんも引いてしまうので、支援先企業に深くまでコミットして業績連動で報酬を決めている方もいますよ。


 

報酬というのはどれだけの価値を提供できるかで大きく変わりますので、報酬単価の統計データはあくまでも参考程度にしておきましょう。

 

中小企業診断士になったらどれくらい稼げるんだろう?と疑問に思っている方は、以下の記事を参考にしてみてください。

 

 

ゆみ

 

報酬や年収が気になるかもしれませんが、「中小企業診断士の資格を取るメリット」で詳しく書いたように、メリットだらけの資格なのでチャレンジするのもおすすめですよ