年齢区分でみる中小企業診断士試験の受験層

中小企業診断士試験は、どういう人が受験しているのか?一般社団法人・中小企業診断協会が発表している統計資料を元に解説します。

 

中小企業診断士試験の受験者・年齢別

1次試験、2次試験の受験者の年齢分布は、以下の通りです。

 

1次試験

年齢区分申込者数試験合格者数合格率
20歳未満6411.56%
20代291047916.46%
30代6263121519.40%
40代5333104919.67%
50代293055919.08%
60代78611614.76%
70歳以上7579.33%
合 計18361342618.66%

 

2次試験

年齢区分申込者数試験合格者数合格率
20歳未満000.00%
20代53312924.20%
30代176339622.46%
40代165528617.28%
50代92711912.84%
60代234145.98%
70歳以上1800.00%
合 計513094418.40%

 

年代別でみる中小企業診断士試験

 

30代の受験生が最も多い

30代の方が最も多く診断士試験に臨む傾向があります。就職し仕事にも慣れ、将来を見据えて資格取得を目指す方が多いためです。また、平社員から役職がつき、管理職となる方が、ビジネスを体系的に学べる中小企業診断士資格を選ぶ傾向があります。

 

若年層の方が合格率が高い傾向がある

1次試験においては、ビジネス経験を積んでいる方が予備知識がある層の合格率が高い傾向になります。一方、2次試験においては、若い人ほど合格率が高い傾向があります。
要因は2つです。一つは独身の方が多く試験勉強を作りやすいこと、二つ目は試験対策テクニックの吸収が早く、設問に対して素直に解答できるためと考えられます。
ビジネス経験が長くなると経験則で判断してしまいがちになります。あなたの業界・あなたの会社では通じるノウハウが試験においては邪魔してしまうことがあるのです。

 

定年退職を見据えての50代も多い

中小企業診断士の受験者の傾向として、50代・60代の方も多く受験します。早期退職を考える方、定年退職後に中小企業支援をしたい方など、多くの稼ぎを望むのではなく、長い収入を得ることを望んでいる層です。年金診断士と呼ばれています。