中小企業診断士・最短合格するための15の秘訣

中小企業診断士・最短合格のコツ

中小企業診断士に早く合格したい!と多くの受験生は考えています。働きながらの受験勉強大変なので一刻も早く合格したいものです。

 

ゆみ

 

たくちゃん、中小企業診断士試験に1発合格してるけど、最短で合格するコツってあるの?


 

たく

 

最短合格のコツはありますよ。もちろん本人の努力も必要ですけどね。


 

かず

 

では、最短合格の秘訣をまとめましょう!


 

この記事では、中小企業診断士試験に最短で合格するためのコツについて、1発合格を果たしたたくを中心に、その秘訣について紹介します。

 

少々感覚的な話になりますが、この記事を参考に取り入れられることがあれば自分なりにアレンジして、受験勉強に取り入れてみてください。

 

最短合格とは?

この記事で使う最短合格とは、中小企業診断士試験を、1年以内の勉強で1発で1次試験・2次試験に合格すること、として紹介します。

 

たく

 

1発合格した僕自身が実践していたコツを紹介します。


 

中小企業診断士1次試験は1度の受験で合格する人も多いのですが、その年に中小企業診断士2次試験も合格する人は非常に少ないのが現状です。

 

詳しくは「中小企業診断士の難易度」の記事で紹介していますが、初学者で1年ストレート合格する人は、受験生の1~2%なのです。

 

もちろん、通信講座や資格予備校を利用すると効率的に勉強することができます。でも、それだけではダメだということです。

 

 

ゆみ

 

自分自身で工夫して、効率よく勉強しないといけないんだよね


 

 

試験勉強の基本の3つ

中小企業診断士に最短合格するための勉強の基礎

 

まずは、基本中の基本を紹介します。中小企業診断士試験に限らず、勉強は3つのステップを繰り返しすることが大切です。

 

  1. 覚える
  2. 問題を解く
  3. 振り返る(復習)

 

たく

 

意外にも、この基本ができていない受験生は多いのです


 

ゆみ

 

昔の私だ...。今振り返ると、基本を疎かにしてたのが失敗だった...


 

① 覚える

中小企業診断士になるには、経営に関する基礎知識の習得が必要不可欠です。

 

条文を丸暗記する必要はありませんが、1次試験は7科目、2次試験は4科目あり、さまざまな分野の知識を覚えなくてはなりません。

 

「私、暗記苦手だから...」と臆する方もいるかもしれませんが、最初はみな苦労するので恐れる必要はありません。

 

暗記する時の心構え
  • 覚えても時間が経つと忘れてしまうもの
  • 長期記憶するにはアウトプットが不可欠
  • 暗記力はやり方次第で誰でも高められる

 

合格を夢見て試験勉強をはじめても、数か月経つと「もう覚えきれない...」と弱気になるかもしれませんが、当たり前のことなのです。

 

記憶の忘却曲線で調べるとわかるのですが、覚えても時間が経つと忘れてしまうので、そこは素直に受け入れましょう。

 

たく

 

覚えて(≒インプット)、問題を解く(≒アウトプット)を繰り返し、徐々に覚えていくものなので焦らず勉強をすすめましょう。


 

 

② 解いてみる(考えながら解く)

テキストで学んだら、問題演習をしますね。そこで重要なのは、問題演習や過去問を解くのは実力を試すものではないということ。

 

解く(≒アウトプットする)ことで、覚えていること、覚えていないことを把握することであって、問題演習や過去問をするのは、覚えた知識をしっかりと定着させる、いわばインプットの一環なのです。

 

ただ我武者羅になって問題を解いても学習効果は低いので、以下を意識して解いてみましょう。

 

解く時に意識すべきこと
  • どこが正解で、どこが間違いなのか?
  • ひっかけ文言はないか?
  • どこかに正答のヒントがないか?

 

100%完璧に暗記できていなくても、設問文や与件文、選択肢からある程度類推して正答を導きだすこともできますし、そうしたテクニックを身につけることも大切です。

 

また、考えながら解くことで、これまで学習してきた知識と知識が繋がり、長期記憶になります。

 

ゆみ

 

実力を試す...ではなく、理解を深めるために解くという意識を持って取り組みましょう


 

 

 

③ 振り返る(復習する)

覚えて、問題演習をして、「正解した!」「間違えた!」でお終いにしてはいけません。それでは学習効果が半減してしまいます。

 

問題を解いて、採点し解答解説を読むと「わかった風」になり、ついつい振り返りが疎かになりますが、最短合格を目指すのならば徹底した振り返りが必要不可欠です。

 

振り返る時のコツ
  • 設問文や与件文の見落としはなかったか?
  • 選択肢の読み違えはしなかったか?
  • 正誤判定した自分なりの根拠はあっていたか?
  • 正誤判定をするとき、あやふやな知識はなかったか?

 

正答した問題も、間違った問題も...細かく復習しましょう。この振り返りのやり方で学習効率が何倍も変わってきます。

 

たく

 

一発最短合格を目指すなら「振り返りの徹底」を大切にして、学習効率を高めましょう


 

復習しながら曖昧な知識をなくしていく方法
  • 結果と向き合うマインドをもつ
  • 解いた問題を分ける
  • 曖昧な知識をなくす
  • これを繰り返す

 

詳細 1次試験を絶対に合格するための復習方法

 

 

中小企業診断士1次試験のコツ

中小企業診断士に最短合格するための1次試験対策

 

まず、中小企業診断士1次試験に最短合格するための秘訣から紹介します。

 

1次最短合格① 予備校等のカリキュラム順番を参考にする

中小企業診断士の1次試験は7科目あります。7科目もあるとどの科目から勉強すべきか迷いますよね。

 

ところが、大手資格予備校のTACLEC、通信講座に特化したスタディング診断士ゼミナール、などさまざまな中小企業診断士講座がありますが、どの講座でも学習する順番はほとんど同じなのです。

 

理解して反復する必要がある科目を序盤に、暗記で詰め込めば何とかなる科目は後半に学習するようになっています。

 

かず

 

予備校のもっているノウハウは素直に取り入れるべし


 

自身が得意な科目から手を付けたい気持ちもあると思いますが、最短合格を目指すのであれば考え抜かれたセオリーに沿って取り組むことをおすすめします。

 

 

 

 

1次最短合格② 3回転以上こなす

中小企業診断士試験は科目数が多いため、1つの科目に注力してじっくり勉強していくと何百時間もかかってしまいます。

 

最短合格を目指すのなら、1科目ずつ完璧にしていくよりも、1回目を適当に終わらせて、2回転、3回転と何度も繰り返し学習する方がよいのです。

 

繰り返し学習すべき理由
  • どれだけ頑張っても、どうせ一度では覚えられない
  • 覚えたつもりでも時間が経てば、忘れている
  • 2回目以降の学習では、最初は理解できなかったことが理解できるようになっている

 

はじめて勉強する時(1回転目)は理解するのは大変ですし、時間もかかります。

 

でも、まだここが理解できていないから...と足を止めるよりも、次々と進めて2回目、3回転目と繰り返した方がよいのです。

 

1回転目は時間がかかりますが、2回目以降は半分以下の時間で一巡することができます。そして、3回転する頃には1次試験合格レベルには達するはずです。

 

 

 

 

1次最短合格③ ノートをつくる必要はない

試験勉強において自分なりにまとめたノートを作る必要はありません。真っ新なノートに知識をまとめていくととにかく時間がかかるからです。

 

ゆみ

 

自分ノートを作るのが目的になってしまうとダメですからね


 

真っ新なノートにまとめるのではなく、テキストや問題集、過去問に書き込んで、それを自分専用のノートにしていくのがおすすめです。

 

見た目は悪いですが、真っ新なノートにまとめるよりも、何十倍も効率よく覚えることができます。

 

大切なのはノートを作ることではなく、最短で合格することです。ありものをうまく活用し、効率よく勉強していきましょう。

 

 

 

1次最短合格④ 1次試験は60点取れればよい

1次試験は6割取れば合格できます。言い換えれば4割は間違えても合格できるということです。

 

さらに中小企業診断士試験においては、1次試験の得点が2次試験の評価に影響するはありません。

 

1次試験は1次試験で評価され、2次試験は2次試験の得点で評価され、合否が決まります。そして、合格時の成績順位が影響することもありません。

 

たく

 

要は合格することが目的なので、ギリギリ合格でもOKなんです


 

わざわざ60点を目指す必要はありませんが、80点以上とらなければいけないと意気込み、過剰に勉強する必要もないということです。

 

資格予備校では少しでも多く受講生を合格させるために、最低70点以上、80点を目標に勉強しましょうとはっぱをかけますが、気にする必要はありません。

 

1次試験科目を過剰に勉強する時間があるのなら、2次試験の勉強に時間を費やした方が最短合格できる可能性が高まるのです。

 

 

 

 

 

中小企業診断士2次試験のコツ

中小企業診断士に最短合格するための2次試験対策

 

次に、中小企業診断士2次試験に最短合格するための秘訣から紹介します。

 

 

2次最短合格① 1次試験対策はほどほどに、2次試験対策もはじめる

資格予備校では10月からはじまり、5月頃に少しだけ2次試験対策を行いますが、実質は1次試験後の2ケ月弱の対策をします。

 

この2ケ月の対策で合格する方は、文章を書くことが得意な方や相当賢い方で普通は困難です。100時間、200時間程度では2次試験対策のそもそもの学習時間が足らないのです。

 

たく

 

だから1年ストレート合格できる人が数%しかいないのです


 

2次試験は難しい...と思われがちですが、1次試験科目を1回転したら、2次試験の問題は解けます。2次試験は1次試験ほど知識を問われないからです。

 

では、なぜ2次試験は難しいのか?

 

1次試験はマークシート式、2次試験は記述式だからです。慣れるまでに3ケ月はかかるので、大抵の受験生は実力はあっても準備不足のまま2次試験を迎えてしまうのです。

 

したがって、1次試験の勉強が進んできたら、並行して2次試験の勉強をしていきましょう。早めに2次試験の特徴を把握し、慣れていくことが大切です。

 

 

 

 

2次最短合格② 設問分析をして問われるパターンを覚える

2次試験は一見る難しそうに見えます。この事例問題を80分以内にすべて解答しなければならないのか...時間が足りない...となることでしょう。

 

だからまず、設問分析をしっかりしましょう。過去5年分、過去10年分の設問だけをよく読むと、似たようなことが問われていることに気づくはずです。

 

問われる内容を事前に把握しておく..これが最短合格の必勝戦略です。

 

設問とあわせて模範解答を熟読し、こういう問われ方をされて、こういう風に解答するんだ。ということを徹底的に頭に叩き込みましょう。

 

かず

 

同じ設問であっても、事例文(与件文)が違えば、解答する内容が違ってくる点には注意が必要です。


 

 

 

2次最短合格③ まとめる訓練よりも、フレーズを覚える

元々文章を書く力がある方は、訓練しなくてもまとめる力が備わっているため、2次試験は非常に有利です。

 

一方、文章を書くのが苦手な方にとっては2次試験対策は鬼門となります。

 

そこでよく、文芸春秋を400文字にまとめるなど、まとめる訓練をする方もいますが、最短合格を目指すのであればやめましょう。非効率的だからです。

 

要約する力を磨くよりも、過去問の模範解答を模写したり、回答文を暗記した方が効率的です。

 

キーワードの使い方、文章のつなげ方や言い回し、模範解答を暗記することに注力すると、ある程度パターン化できるようになっています。

 

たく

 

文章がパターン化できれば、文字数制限内で記述するのもかんたんになるのです。


 

 

 

 

2次最短合格④ 1次試験が終わったら、即日2次試験対策に注力する

1次試験は2日間によって実施されます。合格発表まで約1ケ月ありますが、この期間の取り組み方で大きな差が生まれます。

 

よく陥る失敗例
  • 何度も1次試験の自己採点をする
  • 1次試験の合否が気になり2次試験に集中できない
  • 自己採点で1次試験合格を確信して達成感に浸る

 

早く2次試験対策をはじめた方が有利なことは誰しも分かっています。ところがいざ1次試験を終えると、緊張から解放され気を緩めてしまうのです。

 

最短合格を目指すのであれば、1次試験終了後、即座に帰宅してその日の夜から2次試験対策に注力するくらいの覚悟は必要ですよ。

 

ゆみ

 

明日やろうはバカヤローですよ。


 

 

 

2次最短合格⑤ 解答は採点者がわかりやすく書く

2次試験は与件文を読み、設問に対してすべて記述で解答しなければなりません。大半の受験生は、難しく考えてしまい、自ら試験の難易度を高める傾向にあります。

 

かず

 

資格予備校の講義も、難しく解説するからね...


 

よくある失敗
  • みんなが分からないような鋭い解決策を書く
  • あれもこれも書く(キーワードを詰め込む)
  • 経営コンサルタントになった気分でカッコよく書く

 

2次試験で大切なのは、誰が読んでもわかる当たり前のことをわかりやすく解答することです。

 

2次試験は実質競争試験ですが、得点の目安は6割です。設問に対して漏れなく完璧に解答できなくても全く問題はありません。設問に対して、素直に無難に解答できれば、合格基準を超えます。

 

たく

 

中小企業のを支援するコンサルタントとして、最低限の知識が備わっているか確認する試験だからです。


 

 

 

 

2次最短合格⑥ 設問を把握し、解答に使う根拠を事例文に探しに行く

事例文を読み、企業の強み弱みを把握し設問に解答する。一見正しい解き方にみえますが、これは非効率的な解き方です。

 

2次試験の解き方
  1. まず設問文をチェックする
  2. 問われている内容を把握する
  3. 事例文(与件文)を読みながら、解答に使う内容を抽出する
  4. わかりやすく簡潔に書く

 

という流れで解きましょう。

 

事例文を読んで企業分析をするのではなく、まず設問をしっかりと把握し、事例文に解答に使う根拠やヒントを探しにいくのです。

 

 

 

中小企業診断士試験に最短合格を果たすには

 

中小企業診断士に最短合格するなら自信を持つ

 

自分独自の勉強スタイルを自分で考える

資格予備校、通信講座は1年間勉強することを前提として中小企業診断士講座を作っています。

 

試験対策のプロが作ったカリキュラムをこなしても、1年ストレート合格する人は3%未満なのです。

 

つまり、3ケ月、6ケ月、9ケ月程度の勉強で短期合格を果たす方もいますが、事例が少ないのが実情です。

 

そんな中で最短合格を目指すには...自分自身で自分に合う勉強スタイルをみつけなければなりません。

 

すでに合格している先輩や指導している予備校は、1年以上勉強をすることを前提としたアドバイスや指導なので、それだけでは最短合格できないのです。

 

たく

 

全く役に立たないわけではないですが、1発合格していない人のアドバイスを鵜呑みにするのは危険です。


 

 

必ず1発合格できると最後まで信じる

難易度の記事で詳しく説明しましたが、1次試験・2次試験を1発ストレート合格する方は非常に少ないです。簡単ではありません。

 

それが分かっていながらも、最短合格を目指すのなら、誰に何と言われようが自分を信じて最後まで頑張るしかありません。

 

  • 初学者が1年で合格できるはずがない
  • 6ケ月で合格する人は頭が良い人だから

 

など、周囲には馬鹿にされるかもしれません。

 

あるいは、

  • 頭が良くないから...
  • 仕事が忙しくて勉強する時間を取れないから...
  • 1発合格できる人はほとんどいないから...

 

など、不合格だったときの言い訳を考えてしまうかもしれません。

 

たく

 

でも、必ず1発合格できると最後まで信じて勉強をやり抜きましょう!


 

「思考は現実化する」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?

 

たとえ同じ時間勉強をしていても、「できれば合格したいな」と考えている人と「必ず合格してやる」と信念を持っている人では学び取る量や質が違ってきます。

 

また、本試験では何が起こるかわかりません。

 

諦めてはいけない理由
  • 得点調整が入るかもしれない
  • 自身が得意な分野が多く出題されるかもしれない
  • 合格者が増加するかもしれない

 

今年は合格できない...と途中であきらめることなく、必ず1発合格できると最後まで信じてやり抜きましょう。

 

ゆみ

 

最後までご覧いただきありがとうございました。中小企業診断士となってから、お会いすることを楽しみにしています